朗読の 力

日本における母国語の教育について、最近再び議論され始めていますが、
本を読まない?人が多いらしいことを聞いて驚き。
本屋さんはえらく混んでいますし、ベストセラーなんて売れてるでしょ?
読んでないって・・・どういうこと?
絶対数として少ないってことなのでしょうか?

しかし、受賞作などはドラマ・映画化されたり、需要も多いしねえ。
メディアに乗って~流布した時、
少し内容を紹介されただけで
それを聞いただけで
読んだ気になっている?人が多いってことでしょうか。
それは寂しいことです。

雑誌やテレビで紹介された場合、評論家や原稿を書いたライター、テレビなら演出家・・・
要するに誰かを介した作品を伝えられているのですから。
自分の「読み」では無いわけで。

これは私の考えですが、

中学生までは日本文学を。
古典から現代まで、広く浅くでいいので、
その物語の主題を捉えている部分の朗読や暗唱が効果的かと。
そして、詩の勉強。 
これは、敢えて書かない、
反対に、ここにしかこの言葉は入らないだろう・・・といった全体の演出や構成を学べるし、
なによりも、ことばのリズム、響きを感じることができる。
美しい日本語の音です。

高校生からは翻訳本を用いて、外国文学を。
物語を読むことで、外国の文化や風俗を知るきっかけにもなる。
原文は興味のある人にはもちろん挑戦してほしい。
残念ながら日本語としてピッタリの訳にはならない、
原文だけの持つ良さを発見してほしいしね。

お薦めは
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『ディケンズ朗読短篇選集』 小池 滋編著 北星堂 2006

声にだして読むことで、物語のなかにある抑揚が体感できます。
行間に隠された「何か」を閃くかもしれません。
言わずと知れたディケンズ作品の傑作集ではありません。
朗読に適した朗読本の傑作集です。

英国文学好き(もちろんアイルランドの文学も好きです!)なので
ついつい選んでしまいましたが、
アメリカ文学やフランス文学、ドイツ文学、中南米の問題作や珠玉の作品など、
外国の文学に触れることは、その人や暮らしに触れること。
そこには人種や宗教の深い問いも在る。
これは、今大騒ぎになっている世界史を学ぶ必要性と同じ事のような気がする。
義務教育の間は、「世界と日本の大きな繋がり」を学び、
日本の歴史や文化を深く知るための基礎をしっかり。

高校生になれば、一段階上の教養が必要。
そのためには世界のことを知らねば。歴史に学ばねば。
そこから自分の国を見つめる目を育てなければ、と思う。

受験生の皆さん、大学の授業は総合的なものです。
理系だから文系だから、なんて関係ない。
小学校・中学校・高校で習って身につけた一般教養の基礎が必要となります。
知らなければ、大学生になって困るのは、本人です。

なぜ学ぶのか?
私は、感受性豊かに人生を謳歌するために学びたいと思うのです。

仕事も、趣味も、友人関係も、全てに於いて、です。
多くを学ぶことで、多くの生きるヒントが増えていくように思います。
知らなければ素通りしてしまいそうな事にも楽しさを見出せたり、ね。
そういうことの積み重ねの毎日が素晴らしいと思うのです。

世の中の大人がしっかりしないとね。

              'All that glisters is not gold.'  『ヴェニスの商人』より





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この記事へのコメント

shalcuccituic
2011年05月31日 21:34
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